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フォレンジックとは?調査内容や手順、必要性をわかりやすく解説

2026年03月11日 最終更新

フォレンジックとは?調査内容や手順、必要性をわかりやすく解説

近年はサイバー攻撃や内部不正による情報漏えいなどの事故が増えていることから、フォレンジック調査の重要性が高まっています。

この記事では、フォレンジック(デジタルフォレンジック)の概要や種類、注目されている背景などについて解説します。調査内容や注意点、おすすめのツールも紹介するので、セキュリティ対策の参考にしてください。関連製品の一括資料請求も可能です。

この記事は2026年3月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    フォレンジック(デジタルフォレンジック)とは

    フォレンジック(forensic)とは、事件や不正行為の証拠を収集・分析し、事実関係を明らかにする調査手法のことです。もともとは犯罪捜査の分野で活用されてきた技術ですが、現在では企業の情報セキュリティ対策としても広く利用されています。

    企業におけるフォレンジックとは、サイバー攻撃や内部不正、情報漏えい事故などの原因を特定するための調査・分析技術を指します。コンピュータやサーバー、ネットワーク機器、スマートフォン、外部メモリなどのデジタル機器からログやデータを収集し、不正アクセスやデータ改ざんの痕跡を解析します。

    このようなデジタルデータを対象とした調査は「デジタルフォレンジック(Digital Forensics)」とも呼ばれ、インシデント発生時の原因究明や証拠保全、再発防止対策の立案に欠かせない技術となっています。

    近年では、内部不正による情報持ち出しやランサムウェア感染などのインシデント調査にフォレンジックが活用されるケースも増えており、企業のセキュリティ体制の一環として導入を検討する企業も増えています。

    情報漏えいにおける企業の現状と課題

    サイバー攻撃や不正アクセスによる情報漏えいは年々増加しており、企業にとって深刻なリスクとなっています。警察庁が公表した資料によると、2024年(令和6年)の不正アクセス行為の認知件数は5,358件でした。前年より954件減少したものの、依然として高い水準で推移しており、多くの企業や個人が被害を受けています。

    不正アクセス後に行われた行為の内訳を見ると、「インターネットバンキングでの不正送金等」が4,342件と最も多く、次いで「メールの盗み見などの情報の不正入手」(193件)、「インターネットショッピングでの不正購入」(180件)が挙げられています。

    顧客情報や個人情報を扱う企業にとって、情報漏えいは企業信用の低下や損害賠償につながる重大な経営リスクです。さらに2022年4月には改正個人情報保護法が施行され、個人情報漏えい時の報告義務や本人への通知義務が強化されました。企業にはサイバー攻撃への対策だけでなく、インシデント発生時の迅速な調査体制の整備も求められています。

    参考:不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況|警察庁
    参考:個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律(概要)|個人情報保護員会

    フォレンジックの種類

    一般企業で実施されるフォレンジックは、解析する対象によって以下の種類に分類できます。

    ■コンピュータフォレンジック
    コンピュータ機器を調査する。HDDやSSDなどのディスクに対する「ディスクフォレンジック」と、稼働中コンピュータのメモリデータに対する「メモリフォレンジック」に細かく分類される。
    ■ネットワークフォレンジック
    パケットキャプチャを用いて、ネットワークログやパケットデータを調査する。
    ■モバイルデバイスフォレンジック
    スマホ内の削除済みファイルや履歴データの復元調査にも対応し、携帯の証拠復元フォレンジックとして活用される。
    ■データフォレンジック
    削除済みファイルの復元や、改ざんされたデータの解析を行う。データ改ざんの有無を特定する際に利用される。
    ■パソコンフォレンジック
    社内のパソコン操作ログやアクセス履歴を対象に、不正アクセスや情報漏えいの痕跡、証拠としてのログ調査をする。

    自社でフォレンジック調査を実施する場合は、専用ツールを活用するのがおすすめです。以下のボタンからITトレンドがおすすめするフォレンジックツールの一括資料請求ができます。さっそく製品について知りたい方はぜひご利用ください。

    フォレンジックの調査内容

    フォレンジック調査の内容は、以下のとおりです。このような調査を実施することで、事故の原因を特定し対策に活かせるほか、早急な業務再開にも役立ちます。

    • ●ログを解析し不審な挙動や違法行為を割り出す
    • ●侵入した不正プログラムの特定
    • ●Webサイトのアクセス履歴調査
    • ●捏造・改ざんされたデータの特定
    • ●情報の漏えい経路特定
    • ●攻撃元の特定
    • ●消去されたデータの復元
    • ●メールの送受信履歴・本文データの復元

    フォレンジック調査のプロセス

    サイバー攻撃や不正が判明した際には、以下の手順でフォレンジック調査が進められます。

    1.証拠保全
    インシデントが発生したら、まずは発生時の状況を把握し、関連するデータはすべてコピーして保存する。
    2.データ解析
    ディスクや各メディアから、タイムライン情報や履歴の作成、ファイルのデータ復旧などを行う。
    3.必要な情報を抽出
    取り出した多くの情報から、調査に関連する情報を抽出し、原因を特定・検証する。
    4.報告
    明らかになった情報を元に調査結果をまとめる。

    フォレンジック調査が必要になるケース

    フォレンジック調査は、サイバー攻撃や内部不正などのインシデントが発生した際に、原因の特定や証拠保全を目的として実施されます。特に企業では、以下のようなケースでフォレンジック調査が必要になることがあります。

    ■情報漏えいが疑われる場合
    顧客情報や社内データが外部に流出した可能性がある場合、どの端末やアカウントから漏えいしたのか、どのデータが流出したのかを特定する必要があります。フォレンジック調査によってログやアクセス履歴を解析し、漏えい経路や原因を明らかにします。
    ■サイバー攻撃を受けた場合
    ランサムウェアやマルウェア感染、不正アクセスなどのサイバー攻撃が発生した際には、侵入経路や攻撃手法を特定することが重要です。フォレンジック調査を実施することで、攻撃の痕跡を分析し、被害範囲の特定や再発防止策の検討に役立ちます。
    ■内部不正の疑いがある場合
    従業員による情報持ち出しや不正操作が疑われる場合にもフォレンジック調査が活用されます。パソコンの操作ログやファイル履歴などを分析することで、不正行為の有無や証拠の特定が可能になります。
    ■データ改ざんや不正操作が疑われる場合
    業務データの改ざんや不正なシステム操作が疑われる場合、ログ解析やデータ解析を行うことで、改ざんの有無や実行された操作内容を特定できます。

    フォレンジック調査のメリット

    フォレンジック調査を実施することで、インシデントの原因特定や証拠保全が可能となり、企業のセキュリティ対策の強化につながります。主なメリットは以下のとおりです。

    ■インシデントの原因を正確に特定できる
    ログやデータの詳細な解析により、サイバー攻撃の侵入経路や内部不正の実態を明らかにできます。原因を正確に把握することで、適切な再発防止策を講じることが可能になります。
    ■証拠として活用できる
    フォレンジック調査で収集・解析したデータは、法的証拠として活用できる場合があります。訴訟対応や社内調査などにおいて客観的な証拠として役立ちます。
    ■被害範囲を把握できる
    インシデント発生時にどのシステムやデータが影響を受けたのかを把握できます。被害範囲を明確にすることで、迅速な対応や業務復旧につなげられます。
    ■再発防止につながる
    調査結果をもとに、セキュリティ対策の見直しや運用ルールの改善が可能になります。フォレンジック調査は、インシデント対応だけでなく、長期的なセキュリティ強化にも役立ちます。

    フォレンジック調査における注意点と対策

    ここでは、フォレンジック調査をする際の注意点や対策方法について具体的に解説します。

    調査対象が多く準備に時間がかかる

    フォレンジック調査は証拠保全やデータの収集など、調査の準備に時間がかかります。デジタルデータが増加傾向にある昨今では、担当者の負担も大きいでしょう。そこで注目されているのが、時間短縮に特化した「ファスト・フォレンジック」です。必要最低限のデータに調査対象を絞るほか、調査対象の端末にあらかじめネットワークフォレンジック調査サービスを導入しておくことで、データ収集の自動化・効率化が可能です。

    知識や技術ノウハウが社内にない

    フォレンジック調査は原因の特定だけでなく、法的証拠としても活用されます。そのため、自社ですべて対応しようとするとかえって証拠データの確保が難しくなるかもしれません。例えば、データのコピーが客観的証拠として認められない可能性や、誤操作によるデータの紛失や書き換えなどが考えられます。

    インシデント発生時には、被害状況と影響を迅速に把握し、関係者への連絡やマスコミへの対応が求められます。被害にあった際すぐにフォレンジック調査が開始できるよう、相談するフォレンジック調査業者をいくつか選んでおくとよいでしょう。

    フォレンジック調査実施にはツールの活用がおすすめ

    実際にフォレンジック調査を行う場合、人の手だけですべてのデータ・情報を解析し、法的証拠として有効な形にまとめるのは困難でしょう。そこで、フォレンジックツール・フォレンジックサービスの活用がおすすめです。フォレンジックツールには、システムタイプとサービスタイプの2種類があります。

    ■システムタイプ
    社内でパソコンやサーバーの不正調査・履歴調査を行うツールです。データ改ざん調査や内部対策の自動化に役立ちます。
    ■サービスタイプ
    専門会社が調査や証拠レポート作成を代行する外注型です。専門知識が不要で、不正アクセスやパソコン調査に対応できます。

    以下の記事では、各タイプのフォレンジックツールについて比較紹介しています。ツールについてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

    関連記事 フォレンジックツールのおすすめ製品をタイプ別に比較!機能や選び方も紹介

    まとめ

    サイバー攻撃が高度化・複雑化した現代において、フォレンジックを活用した対策が不可欠です。対応フローの確立やセキュリティ体制の見直しなど、身近な対策からはじめてみましょう。また、ネットワークフォレンジック製品の導入を検討するほか、フォレンジック調査会社を事前にいくつかピックアップしておくなどの対策も講じてみてください。

    なお、ITトレンドではフォレンジックツールの一括資料請求が可能です。社内検討の際にも活用できる比較表作成特典もあるので、ぜひ役立ててください

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